フィラピーの有用性報告:フットケア編~Prologue~《後編》

By フィラピー/遠赤外線光線療法研究会 • 09 Jun, 2020

③創傷に対する有用性

      (第64回日本透析医学会学術集会・総会での発表内容を抜粋)
石神井公園じんクリニック(東京都練馬区)
   症例2   
60代男性、糖尿病の透析患者、透析歴3年1ヵ月、左第1趾、右第1趾の靴擦れによる表皮剥離を発症。

   既往歴   

X-23 年以前  糖尿病、アルコール性の慢性膵炎
X-6 年      肝血管腫摘出
X-3 年      腎機能低下(血清クレアチニン2.7mg/dL)
X-2 年 4月  シャント造設
      5月  血液透析導入
    12月  血気胸


 治療経過 

  • X年8月左第1趾、右第1趾に表皮剥離。痛みは感じないが、表皮がめくれ、真皮が露出、浸出液を認めた。
  • フィラピー療法を開始し、左第1趾は、治療開始後15日目に真皮形成が始まり周囲組織の盛り上がりも観察された。
  • 35日目にはほぼ完全な上皮組織が形成42日目に治癒と判断し治療終了。
  • 右第1趾は創部感染巣が見られたため、対側よりも遅く治癒傾向が始まり約2ヵ月で治癒に至った。


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