効果維持には継続照射が不可欠

By Firapy Club • 26 Jun, 2024

           台湾、台北某医療センター、リンさん(女性、透析歴23年)


 リンさんは台北の医療センターで23年以上透析を受けており、手の力が弱くボールをつかむことが難しいものの、シャントの状態は良好であるため、長年の透析中にPTAを受けていません。2014年7月にリンさんのシャントの血流量は1,140ml/分でしたが、1年後に再度測定したところ、PTAが必要な数値近くの760ml/分まで低下していることが判明しました。

リンさんは技師さんのアドバイスを受け入れ、家庭用フィラピーをレンタルし、病院での透析中以外にお家でもフィラピーを照射することにしました。1ヵ月以上続けた結果、意外にも血流量は1,010ml/分に上がり、10月の測定では約1,000ml/分前後を維持していました。

しかし、11月末に血流量が720ml/分まで落ちたとき、技師は驚きました。リンさんに尋ねたところ、リンさんは数ヶ月間フィラピーを使用しており、血流が著しく増加し良好な状態を保っていたため、治ったと思い込み、もう使わなくても良いと喜んでいました。たった1ヶ月治療を中断しただけで、血流が劇的に低下したことに気づきませんでした。

 医師はフィラピーは継続的に使用しないと効果がないことをリンさんに強調し、リンさんも2016年3月まで真剣にシャントに照射を続けました。その結果、血流量は940~960ml/分に維持され、シャントの状態も以前より良くなりました。


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